投票した側を分析してみよう。東京都選挙区の「候補者の区市町村別確定票」を見ると興味深い。

 結果は「4位」で当選だった山本太郎は地域によっておもしろい差があるのだ。2位の区がいくつかある。無所属新顔の候補としては異例の健闘区である。2位の区は「世田谷区」「渋谷区」「目黒区」「杉並区」だ。

 逆にギリギリで5位の区もある。「江東区」「葛飾区」「大田区」「品川区」だ。

 この結果は何を意味するのか。もう、大まかに言ってしまいます。

 山本太郎は「東京に憧れて出てきた田舎者が多い区で人気を集めたが、もともと東京に住んでる下町のおじさん・おばさんが多い区では苦戦した」のだ。

 田舎出身者は「実際に会ってみたらいい人そうだった」は大好物である。キャーキャーしてしまう。それを苦い目で眺めている下町のおじさん・おばさん。政策や思想や組織論を一切抜きに投票者分析をしてみるとこうなる。”
— 連載3回目:プチ鹿島の世相コラム「余計な下世話!」〜山本太郎はなぜ再浮上できたのか〜 | 日刊ナックルズ (via toronei)